というわけで。
日影ちゃんで思いついたパロをざっくりアンケート取って、好評だったのは連載かもしくはオフ本化しちゃおうというざっくり企画です(笑
ざっくり参加していただければと思います!
んで、アンケート欄だけじゃ話の内容わかんねーよ!って方のために、こっちでざっくりネタをひっそり公開しちゃいます。
(でも、もしかしたら書いているうちに内容変わっちゃう可能性も否めないのでそのあたりはご了承を)
基本的に日向←影山、が多いかもです。
あっ、これ面白そう!とか萌える!とか禿る!とか、そんなネタがありましたら、TOPのアンケート欄からぽちっと押していただければ嬉しいです。
ではでは、↓からどうぞ!

<パロディアンケート企画 内容>
①新任教師×生徒(学園パロ)
体育教師が突然の妊娠・結婚のため、辞めることになった。代わりにやってきたのは、成長期の高校生たちの中で埋もれてしまいそうなほど小柄な新人教師。誰にでも分け隔てなく接するその明るい「先生」に、影山は片思いをしていた。
バレー部の副顧問でもあり、「先生」と話す機会はあるものの、なかなかうまくいかない。
そんなとき、「先生」が実は結婚していたことを知って……。
<本文例>
橙色のくせっ毛に、黒のジャージ。身長は俺よりも低いけれど、年齢は十歳以上も上。
名前は日向翔陽。太陽みたいな名前の、体育教師。
そんな先生に、俺は、恋をしている。
先生は人気者だ。本当の太陽みたいに明るくて、その光に吸い寄せられるようにみんなが先生の元に集う。俺はそんな光景を、まるで影のように遠くから眺めるだけ。
「―――、せんせい」
たった四文字の、その言葉すら言えない。もし、俺がその言葉を言えたなら、先生は、返事を返してくれるだろうか。
②一般兵×敵国大佐(軍人パロ)
国同士での争いが絶えない時代。
優秀な指揮官でありながら、部下たちに信頼してもらえず、結果的に敵国の捕虜として捕まってしまった影山。
死を覚悟する影山だが、監獄の中で、軍人としてはまだまだだが、戦闘になれば誰よりも速く駆ける一般兵、日向と出会う。軍人でありながら「戦はこわい」と言う日向に、影山は心惹かれていく。だが、彼は捕虜であり、軍法会議で影山の処刑が決定してしまい……。
<本文例>
「……正直、こわいよ。今日、おれはこの戦で死ぬかもしれない。そう考えたら、こわくてこわくて、たまらない」
「………」
「今までの戦の中で、たくさんの仲間が死んだよ。銃で撃たれたり、爆発に巻き込まれたり。みんな、死ぬ間際まで苦しそうだった。おれも、いつかあぁなるのかなって考えたら、……―――、こわくて、何度も逃げ出したくなった」
戦場の小さなケモノ(smalling blute)。一般兵でありながらすでに敵国から恐れられ、異名すら持つ男とは思えない、心の底から怯えた声。これが、あの男なのか。戦場では誰よりも速く駆け、敵陣に切り込んでいく、あのケモノなのか。
③ボディガード×芸能人(芸能パロ)
クールで誰も寄せ付けない「王様」として名を馳せているモデルである影山。そんな彼のもとに、一通の手紙が送られてくる。それはストーカーを示唆するもので、身の安全を守るためにボディガードを雇うことになった。
そしてやってきたボディガードの日向は、影山とは正反対の騒々しい男で、なんでこんな奴に守られなければならないのかと苛立ちを覚える。が、ともに過ごしていく内に、日向の明るい性格に救われるようになり……。
<本文例>
「あのね、ボディーガードっていうのは、ただ体を守ればいーってもんじゃねーの!わかる?その人の体調もちゃんと守ってあげる。それがボディガードなんだよ」
そう言って、日向は笑いながら胸を張った。堂々と、自分の仕事に誠意と熱意を持っているのが、伝わってくる。きらきらと目を輝かせて、まぶしいくらいに。
馬鹿だな。俺のことなんて、そんなに一生懸命守らなくたっていいのに。そう、思うのに。
「あれ? 影山? どうしたの? 顔、真っ赤だよ?」
「……うるせぇ、ボゲ」
―――……うれしいと思うのは、どうして、だろう。
④先輩×後輩(原作パロ)
「堕ちた古豪 飛べない烏」その名で有名だった烏野高校だったが、ある生徒が入学したことで全国まで上り詰めるようになり、再び強豪校として名を馳せるようになった。
その烏野に入学した影山は、三年であり小さな巨人の再来かと言われるほど実力のある先輩、日向に憧れていた。が、いざ入部してみると、日向は影山にはSはやらせないと言いだし、まともに練習に参加させてくれない。
もしかしたら、先輩は自分のことが嫌いなのではないか。不安になる影山だったが、自分がもっと上手くなれば先輩も認めてくれるだろうと考えて、自主練に励むようになるが……。
<本文例>
ドッ、とボールの芯を捕えた音とともに、鋭い角度でボールが地面に叩きつけられた。ブロックを避けた、しかもコートのガラ空き部分を狙った、鋭いスパイク。
「ヨッシ! いいぞ、日向!」
「ナイストス、菅原!」
わぁわぁ!とウォーミングアップゾーンで待機している部員たちが盛り上がる。でも俺が見ているのは、ただ一人。跳ねるようにコートを動き回る、その人。
すごい。
その一言に尽きた。じわり、と顔に熱がこもる。すごい。本当に、すごいひとだ。
もし、この人が俺のトスを打ってくれたら、どんなに嬉しいことだろう。コートの中から見るあの人は、どんな姿なのだろう。それが知りたいと強く思うのに、俺はこの場所でただあの人を見ているだけだ。
あの人の、隣に行きたい。
その思いだけが、つよく、心に焼きついた。
⑤兄×弟(弟×兄)(兄弟パロ)
両親が再婚して、血はつながらないものの実質上は兄弟となった日向と影山。五歳下の弟、影山に、出会った瞬間一目ぼれしてしまった日向だったが、影山の冷たい態度に嫌われているのではないかと落ち込んでしまう。何とか「兄」としてだけでも好かれようとするが、空回り。
そんなある日、影山が学校の先輩、及川と何やら親しげに話している姿を目撃してしまい。
<本文例>
「……兄貴、風呂、沸いたから」
「おー、りょーかい。すぐ行く!……って、ちょっと待って!」
「? なに?」
さっさと去ろうとする飛雄を呼び止める。すると途端に、冷めた目でおれを見下ろしてきた。う、やっぱりおれ、嫌われてる……?挫けそうになりながらも手招きすれば、きゅっと眉間に皺を寄せてじりじりと近づいてきた。なんか、警戒心の強い猫を相手にしているみたいだ。
「なんか用か?」
「んー、ほら、髪、濡れたまんまじゃん。乾かしてやるよ」
「………いらねぇ」
「えー、いいじゃんいいじゃん。兄弟同士のスキンシップだろ?」
ほら、とおれの前を叩けば、きゅっと唇をかみしめてうつむいてしまった。え、もしかしておれに触られるのも嫌とか? もしそうならすっげぇ凹むんだけど。
涙目になりそうになっていると、飛雄はどすん! と乱暴な仕草でおれの前に座り込んだ。タオルに包まれた小さな頭が、目の前にやってきて。
「………ちょっとの間なら、いい」
ぶすくれたような、拗ねたような、小さな声。おれは一瞬驚いたものの、目の前に無防備に座り込んだ弟の後姿を見下ろして、そっと笑う。
かわいい。かわいすぎて、このまま後ろから抱きしめたい。
そう思うのに、そんなことをしてしまったら、きっとこの「弟」は逃げてしまうだろう。
なんでおれたち、兄弟になっちゃったんだろうね。
何度目かになるジレンマに、つきりと心が痛んだ。
⑥肉食系ノンケ×草食系ゲイ(某BL学園パロ)
中学時代に自分がゲイであることが学校中にバレて、辛い経験をした影山は、自分がゲイであることを隠して地元から遠く離れた高校に通うことに。
そこで、同級生で同じクラスの日向に恋をするものの、自分がゲイであることの負い目から、声を掛けることすらできずに見つめる日々を送っていた。そんなとき、席替えで偶然にも日向と席が近くなり、あれこれ話しかけてくる日向に戸惑いながらも会話をするようになる。
このまま友達としてでもいいから、日向と話せたらいい。そう思っていた影山だったが、日向に自分がゲイであることがバレてしまい……。
<本文例>
自分が普通じゃないことは、よく理解している。中学のとき、散々周りから言われた。
―――同性しか愛せないなんて、普通じゃない。
―――気持ち悪い。
同級生からは、軽蔑の目で見られた。両親は、息子が同性しか愛せないのだと知って、泣かれた。どうしてなの、と詰め寄られた。
分かっている。俺は、普通じゃないし気持ち悪い。俺の想いは、恋は、他人を不幸にしかしない。だから、人をすきになったとしても、ただただ見つめるだけの日々を送っていたというのに。
「ねぇねぇかげやまー。いっつもお前って本読んでるよなぁ? 何読んでるの?」
「………」
振り返って話かけてくる日向を、本を盾にして顔を隠す。じゃないと、絶対俺、顔あかいから、そんな顔を見られたら変に思われてしまうだろうし、それに、日向の顔をこんな近くで、しかも真正面から見るなんて、俺には耐えられない。ぜったい心臓壊れる。
顔を隠したままの俺に、日向はめげずに話しかけてくる。
「んー、影山ってほんとしゃべんないよなー。おれ、お前の声、聞いてみたいなぁ。なんかしゃべろうよ、な?」
「………っ」
むり。ぜったい、むり。
こうして顔を合わせてる(本越しだけど)でも、心臓が痛いくらいに高鳴っているというのに、日向と会話をするだなんて、ぜったい、むり。
ドッ、ドッ、と心臓の音がうるさいくらいに鳴って、本を持つ手に熱がこもる。あつい。どうしよう。こんなの、すごく、こまる。でも、すごく、うれしい。
混乱してぐるぐるしたまま、頑なに本を持ったままの俺に、日向は少し間を置いたあと。
「うーん……。もしかしてさぁ、影山おれのこと、きらい?」
「っ!」
しょぼんと落ち込んだような声に、俺はとっさに顔を上げて、全力で首を横にふった。
ちがう。それはちがう。それだけは分かって欲しくて必死に首を振っていれば、ぎょっと驚いたような大きな目と合って、あ、と思った瞬間には、ぱぁっとまるで太陽のような笑顔が俺の目に焼き付いた。
「わ! 初めてリアクション起こしてくれた! しかもおれ、嫌われてないみたいだし。よかった!」
「………ぅ」
本当に、嬉しそうな日向の顔。おれのすきな、日向の顔。そんな顔を俺がさせているのかと思うと、すごく、嬉しくて。緩みそうになる顔を、必死でごまかした。
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