というわけで。
↓から からくり卍ばーすと 4話目です。
また週末は雪が降るみたいですね。
日曜日が出勤なので、雪が降らないことを祈ります。
そういえば、今月のSQを読みました。
雪ちゃんの「クソ」発言にちょう萌えました。雪ちゃんは見ててハラハラするのに、兄のあの安定感はなんでしょう(笑
勝呂君との掛け合いがすごく好きです。雪燐大前提で勝→燐が大好きです。

塵すら残さない
からくり卍ばーすと 四
びり、と緊迫した空気が肌を焼く。まるで炎のように爆発的に生まれたソレに、僕は銃を持つ手に力を込める。
何て殺気、いや、殺意か。それとも、狂気か。
僕はじっとその炎に焼かれながらも、口元が歪むのを感じて、口元を手のひらで押さえた。
ぎり、と奥歯を噛み締める。
全てを、排除する。
それが、僕の役目。
自分に言い聞かせるように、呟く。
そうしなければ、理性を保っていられない。目の前の獲物を、とにかく早く始末しなければ。
組織の破壊行動は終わらない。その貢献人であるアイツを止めなければ。
消えろ。
消えてしまえ。
アクは全て、消えろ。
「………―――消えてしまえ」
憎しみが加速する。それは僕の心に暗い影を落とし、銃を握らせる。
さぁ、狩りの始まりだ。
絶対に逃がしはしない。
「……ふふ」
口元が歪む。
あの無防備な背中に弾丸を撃ち込むのを、今までずっと、心待ちにしていたのだから。
カチ、と銃の安全装置を外す。真っ黒な銃を見下ろして、ふっと微笑んだ。
「………行こう」
正義のため。
小さく息を吐いて、標準を合わせる。もう隠れるつもりも、隠すつもりもない。
さぁ、踊れ。僕の獲物。
そうして最後には、赤い花を贈ってあげよう。
「……―――教えてやる」
アクは滅ぶべきもの。
そして、僕は滅ぼすもの。
僕はそのために、ここにいる。
この正義こそが、僕の生きる意味。
消えろ
消えろ
……―――ナンノタメニ?
誰かが何かを、呟いた。
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